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DJはもう曲をミックスしない!?つながないDJは果たしてDJなのか?論争に終止符を打つ

EDM クラブミュージック
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DJ(ディスクジョッキー)はアナログレコードからPCDJの時代へ

 

今からさほど遠くない昔、

新譜を求めて、レコード屋に足げく通い、

まるでDJとしてのステータスを誇るかのように大量のレコードをコレクションし、

 

渋谷、新宿、青山、池袋、六本木・・・と、

自身のコレクションを自慢するかのようにレコ箱をカートで引き、また駅の階段を昇り降りしていたDJたち。

 

 

時代は変わり、スタイリッシュなMacbook一台に何千曲もの楽曲を入れ、

BPMを合わせる技術も必要もなく、

誰でも・簡単に・安価にDJができる時代になりました。

 

 

 

世界各地では、Tomorroland(トゥモローランド)やULTRA JAPAN(ウルトラジャパン)などの

ダンスミュージックフェスが開催され、20歳そこそこで年間何十億も稼ぐDJが現れ、

職業としてのDJ(ディスクジョッキー)もテレビ番組で取り上げられるなど、何かと話題となっている昨今。

 

 

 

つながないDJは果たしてDJなのか?論争が勃発し炎上

 

djmixミックス

 

いわゆる一般的なクラブDJとは、場の雰囲気に合わせた曲を選曲し、

音楽が途切れないように、曲と曲を「MIX(ミックス)」し、つなげることが仕事となります。

 

 

曲のつなげ方はさまざまですが、

レコードの時代からDJをやっている人たちからすると、PCDJでのDJプレイは邪道。

 

 

BPM(曲のピッチ)を合わせる必要もなく、ターンテーブルの操作も必要ない、

技術の要らない、ただのパフォーマーとしてのDJは邪道であり、批判の対象となることも多々あるようです。

 

 

ピッチ合わせもできないDJのことを良く思わない人たちがいる、という事実があり、

 

10月23日(日)に放送されたストリーミングメディア「Boiler Room」で公開された動画は再生回数が18万回を超え

コメント数はなんと!!2000に迫り、さまざまな論争を巻き起こし、話題となりました。

 

 

出典Facebook.com

 

 

このライブ放送では、

ヨーロッパで人気を出してきているDJのDonna Leake(ドナ・リーク)が、

プレイ中に曲と曲同士をほとんどつなぐことなく、プレイしたことで

 

視聴者からは

 

「彼女はミックスしてない!レコードを1枚置くだけで、ミキサーにも触ってない!!」

 

「ミックスしてない・・。ただ踊ってるだけ!」

 

この他にも、

 

「こんなのDJじゃない!iTunesシャッフルだ!」

「これなら私でも出演できる!」

 

 

などといった批判が起こる中、

ワォ!!彼女は最高だよ!!

 

彼女のセレクションが大好きだっ!!

 

 

 

このような称賛コメントも数多くあり、

Facebook上のコメントを見る限りでは、称賛コメントの方がかなり多いという印象でした。

 

 

「つながないDJは果たしてDJなのか?」という論争が巻き起こし、

この論争に対して、Boiler RoomはInstagram経由でコメントを発表しました。

 

A little message for the haters. Watch @DonnaLeake1, @Khruangbin and @Nu_Guinea on reloop — blrrm.tv/astralexotica

Boiler Roomさん(@boilerroomtv)が投稿した写真 –

 

 

「昨日のDonna Leakeのセットに対してのコメントを見て、私たちは真実を伝えるべきだと思いました。

素晴らしいDJとは、全ての曲同士をつなげてビートマッチングするだけではありません。

まずなによりも「音楽を愛する者」である私たちの目的は、良い音楽を選曲する人たちをプロモートする事で、

Donnaはたくさんの良い音楽を選曲してくれました。

 

要するに、つなぎ目の無いミックスを求めているあなた、

そのような音楽がすでにたくさんあることを知っているはずです。

 

それでもFela KutiとLonnie Liston-Smithでビートマッチングをしてみると、

なぜ私たちがこの才能あるセレクターを、同じように応援するのか分かると思います。」

 

 

 

あえて楽曲をぶち壊す!!DJのさまざまなアートフォームの形

 

ロンドン在住の音楽プロデューサーで、彼女のハウスメイトであり

ジャズ喫茶ジャズ喫茶「brilliant corners」を運営するKay Suzuki氏は、

一連の騒動に対してこのようにコメントしています。

 

ハウスやテクノのように元々楽曲自体がDJ用に作ってあるものであれば、

DJがスムースに繋げる事で更に長い時間軸でのアレンジを作る事が、DJというアートフォームの”一つ”である事は間違いないのですが、

 

それがどの音楽形態にも当てはまる訳ではなく、まして彼女がハマっているジャズやワールドミュージックのような卓越したミュージシャン達がイントロからアウトロまでの楽曲を制作したものを

わざわざ途中で繋ぐ事でその楽曲自体をぶち壊す事も多々ある訳です。

 

更に彼女の選ぶレコードのどれもが最初から最後まで楽しめるような素晴らしいものばかりで、

ビートマッチングをしなくてもその空気間を繋ぐ事でまた一つのフロウを作っているのです。

 

 

 

素人の勝手なDJイメージだけでは判断できない「深い世界」があることがこのコメントからわかります。

また、このようなコメントもしています。

 

 

僕にとっての良いDJの条件の一つは、そのセットを聞いた時にそのDJの人柄や好みが分かるタイプ。

ちゃんと”掘っている”DJはそのレコードが有名だとか値段が高いだとか以前に、その楽曲そのものの素晴らしさを理解して自分のストーリーを練り上げるのです。

 

逆に誰かがかけて盛り上がった曲やクラシックスに頼り過ぎるDJはセット全体を聞いても散漫な場合が多く、

最終的に心にグッとくる事は少ないんです(プロモばかりかけるDJも然り)

出典http://www.waxpoetics.jp/kay/2016/10/27/

 

 

 

楽しむ人の分母が増えることで、音楽の本質を間違って捉えてしまう人が増えている、とも言っています。

 

音楽自体を楽しむ境地に達する、という経験がないまま

テクニカルな要素が先行している現在のDJやクラブシーンでは

リスナーは、DJがパフォーマンスすることに期待してしまう。

 

 

 

つまり、今回の件で、

 

批判をしていた人たちはDJに、レコードを回して、ミックスして、というようなパフォーマンスを求めていたのに対し、

称賛を送っていた人たちはDonnaの音楽や、彼女が選んだ楽曲・ストーリーが素晴らしい、

 

ということを言っているのでしょう。

 

 

Facebook上で、批判コメントよりも、称賛コメントが多かったことから、

リスナーには、彼女の選曲、音楽性が素晴らしいと思った人が多かったということなのでしょう。

 

 

 

Donnaがヨーロッパで短期間のうちに注目を集めるようになった理由として、

 

ロンドンのジャズ喫茶「brilliant corners」のような音響に細心の注意を払っている箱で、

”音楽”や”音”そのものが好きなお客さん相手にDJをする、毎日そのような環境にいることと、

よくかかる曲はあえて買わず、自分自身の好みの音を常に追求し続けるストイックな姿勢だったため、

 

とKay Suzuki氏は語っています。

 

 

 

さまざまな表現の仕方がある中で、

 

誰でも大量生産できる陳腐なダンスミュージックに嫌気がさしている、というDJもいます。

 

 

deadmause

Deadmau5(デッドマウス)

エレクトロニックミュージックは

誰でも大量生産できるような音楽になっちまっただろ?

使い捨ての音楽って感じで

そいつのせいで全然優れてない。

 

オーディオのエンジニアの勉強とかそういう練習とか

全然してこなかったヤツらが高い地位に上り詰めちまうんだ。

 

俺はそういうことに対していっているんだよ

誰か一人に対して馬鹿みたいに攻撃するんじゃなくてな。

俺のいつもの言動はそう見えるかもしれないけど

それは大事にしてるやり方じゃない

ステージでのパフォーマンスが重要なんだ。

俺がマイクで「Put your hands up!!!(両手を挙げて)」とか

そんなようなこと言ってるの見たことないだろ?

 

出典:作り上げられれたEDMブームを批判し続けるDeadmau5(デッドマウス)がフジロックに出演を決めた感動の理由

作りあげられたEDMブームを批判し続けるDeadmau5(デッドマウス)がフジロックに出演を決めた感動の理由

 

 

 

MartinGarrix

Martin Garrix(マーティンギャリックス)

 

“I hate when everything sounds the same, that’s why I did ‘In The Name Of Love’  because I wanted to try something different.

There’s so much music out there in this whole EDM thing that sounds so similar. I want to make my label more diverse.”

 

すべての音楽が同じサウンドを奏でていることが大っ嫌いだ。

だから’In The Name Of Love’をリリースしたんだ。何か違うことにチャレンジしたかったからね。

EDM業界の音楽サウンドはどれもこれも似通っていて、僕のレーベルでは違うものを作りたいと思ってる。

 

出典:【日本語翻訳】Martin Garrix(マーティングギャリックス)× DJ Mag独占インタビュー

【日本語翻訳】Martin Garrix(マーティンギャリックス)×DJ Mag独占インタビュー





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